「孟子」一日一言 (致知一日一言シリーズ) の感想

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タイトル「孟子」一日一言 (致知一日一言シリーズ)
発売日販売日未定
製作者川口雅昭
販売元致知出版社
JANコード9784800910264
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 東洋思想 » 東洋哲学入門

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購入者の感想

『孟子』というと、『論語』『中庸』と並び、主に為政者が学ぶもので、固いというイメージがありましたが、この本を読むと、孟子の言っている内容の多くは卑近な例であり、自然に頭に入ってきました。普段の生活にもよく通じるものがあり、生きる上でのヒントをたくさんもらえました。漢文や書き下し文だけでは自分にはとても理解できませんが、分かりやすい訳、適切な補足があり腑に落ちます。

特に、吉田松陰先生の解釈があるのは嬉しかったです。松陰先生がこうやって講義をされていたのかと想像することができましたし、ただ鵜呑みにするだけでなく、過去の書物を批判的に読む態度も伝わってきました。この松陰先生の解釈こそが大事だなと思います。「至誠にして動かざる者は未だ之れあらざるなり」(本書77頁)、松陰先生がこの言葉を最後に門人たちに示したという所は感動しました。最後まで人を信じるという信念、孟子は性善説と習いましたが、このことでしょうか。また、あえて最後に持ってきてある、「天の将に大任を」、ここでも思わず涙がこぼれました。

「はしがき」にもある「本来『好善』日本人」(本書2頁)であることを自覚し、「不善」が大好きな自分を戒めようと思います。稀にみる良書です。ありがとうございました。

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