A-10サンダ-ボルト2 (世界の名機シリーズ) の感想

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戦闘機、マルチロールファイターが多い世界の名機シリーズですが、攻撃機A-10サンダーボルトIIの登場です。

胴体後部に配置された双発のエンジン、細く長くぶ厚い主翼、機首から突き出たアベンジャー30mm機関砲。
あまりにも特異なスタイルがこの機体の魅力です。
本書では、そのスタイルが明確なコンセプトのもと必然的に決定されたことが分かりやすく解説されています。
チタニウム合金の装甲板に囲まれたコクピットや航空機のものとは思えないほど巨大な機関砲など、A-10ならではの構造も多数の写真で紹介されています。

恒例の巻頭の美しいカラー写真も様々な角度から機体をとらえていて、A-10の魅力を最大限伝えてくれています。
超音速巡航も、ステルス性も、高度な電子機器も持たない、70年代生まれの古い機体ですが、最新鋭機にはない凄味を感じさせられました。