虚像の抑止力 沖縄・東京・ワシントン発 安全保障政策の新機軸 の感想
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参照データ
タイトル | 虚像の抑止力 沖縄・東京・ワシントン発 安全保障政策の新機軸 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 柳澤 協二 |
販売元 | 旬報社 |
JANコード | 9784845113606 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
※サンプル画像
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購入者の感想
新外交イニシアティブは、主に日米間で外務省ルート以外の民間の外交チャネルを作る目的で作られた団体です。米国にはよくあるシンクタンク的な組織です。
本書は、鳩山元首相が普天間基地の県外移設を公約してから紆余曲折の末、「やはり沖縄に海兵隊は抑止力として必要」だということで辺野古移設に再落着した結果を踏まえ、沖縄には米国陸軍・空軍の基地もあるのに、なぜ更に海兵隊の基地が必要なのかという疑問を検証・論考したものです。
読み進んでいくと、海兵隊の基地は米国2か所と沖縄1か所の計3か所しかないので、ここが減ると基地司令以下のポストが減る。現在、沖縄に残っている部隊の主力も年に3か月くらいしか日本にいない。米国の予算削減が厳しく、海兵隊の存続自体についても議論がある、等々聞いたことが無いことがでてきます。
尖閣諸島についても、米国の公式見解では、尖閣諸島は日米安保条約の対象範囲には入っている、というものです。しかし、本音はというと、米国軍隊内の新聞、星条旗新聞(2013.2.3)には「どうか我々を人の住まない岩をめぐる中国との撃ち合いに引き込まないでくれ」と記事が掲載されていたそうです。
平成26年の防衛白書に自衛隊が2014年から水陸機動団という海兵隊と同様の組織を作るという記事があるので、おそらく、米国に言われたんでしょう。
http://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2014/pc/2014/html/nc015000.html
読むと、政治家・国民全体が米国海兵隊=尖閣諸島防衛部隊と勘違いしているところがあるなと判ってきます。お守り札として買ったとしても、それに3~4千億円払うのですから、おバカかもしれません。
本書は、鳩山元首相が普天間基地の県外移設を公約してから紆余曲折の末、「やはり沖縄に海兵隊は抑止力として必要」だということで辺野古移設に再落着した結果を踏まえ、沖縄には米国陸軍・空軍の基地もあるのに、なぜ更に海兵隊の基地が必要なのかという疑問を検証・論考したものです。
読み進んでいくと、海兵隊の基地は米国2か所と沖縄1か所の計3か所しかないので、ここが減ると基地司令以下のポストが減る。現在、沖縄に残っている部隊の主力も年に3か月くらいしか日本にいない。米国の予算削減が厳しく、海兵隊の存続自体についても議論がある、等々聞いたことが無いことがでてきます。
尖閣諸島についても、米国の公式見解では、尖閣諸島は日米安保条約の対象範囲には入っている、というものです。しかし、本音はというと、米国軍隊内の新聞、星条旗新聞(2013.2.3)には「どうか我々を人の住まない岩をめぐる中国との撃ち合いに引き込まないでくれ」と記事が掲載されていたそうです。
平成26年の防衛白書に自衛隊が2014年から水陸機動団という海兵隊と同様の組織を作るという記事があるので、おそらく、米国に言われたんでしょう。
http://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2014/pc/2014/html/nc015000.html
読むと、政治家・国民全体が米国海兵隊=尖閣諸島防衛部隊と勘違いしているところがあるなと判ってきます。お守り札として買ったとしても、それに3~4千億円払うのですから、おバカかもしれません。
News: 8月15日、18日、19日、20日、21日、22日、23日及び24日に、本書はアマゾンの日米安全保障/米軍基地問題部門でトップベストセラーになりました!猿田さんたち御目出度うございます!すごい!NDのデビュー本でいきなりベストセラーです!8月25日の沖縄講演会の成功を希求致します。
本書では、沖縄の米軍基地の大部分を掌握している海兵隊に関して、沖縄差別と日本の米軍駐留を肯定する印籠となっている抑止力論の詭弁が見事に解体されています。
本書で柳澤さんは、まず橋本総理の時代の普天間返還という個別案件での合意が、いつの間にか辺野古移設なしには普天間恒久化へとすり替えられていることが、この辺野古移設問題での肝要な政策上の矛盾であることを指摘されています。これが、まず辺野古移設問題での基礎的な認識です。
柳澤氏:「最初は、確かに条件付きでしたが、橋本龍太郎元首相は、『五年ないし七年のうちに普天間を返還します』と言っていました。そちらのメッセージのほうがメインでした。しかし、今や『とにかく辺野古につくります。これがなければ普天間は動かしません』というメッセージになっています。目的と手段が逆転している状況です。」(153ページ)
鳩山政権も、海兵隊の抑止力論に反駁できずに辺野古移設要求に、民意に反して屈服させられたプロパガンダの主要なキーワードだけに主権者国民は無視できません。また、辺野古反対の住民を普天間返還の障害とみなすプロパガンダの罠に陥らぬ為にも以上の構図への自覚が必須です。
本書では、沖縄の米軍基地の大部分を掌握している海兵隊に関して、沖縄差別と日本の米軍駐留を肯定する印籠となっている抑止力論の詭弁が見事に解体されています。
本書で柳澤さんは、まず橋本総理の時代の普天間返還という個別案件での合意が、いつの間にか辺野古移設なしには普天間恒久化へとすり替えられていることが、この辺野古移設問題での肝要な政策上の矛盾であることを指摘されています。これが、まず辺野古移設問題での基礎的な認識です。
柳澤氏:「最初は、確かに条件付きでしたが、橋本龍太郎元首相は、『五年ないし七年のうちに普天間を返還します』と言っていました。そちらのメッセージのほうがメインでした。しかし、今や『とにかく辺野古につくります。これがなければ普天間は動かしません』というメッセージになっています。目的と手段が逆転している状況です。」(153ページ)
鳩山政権も、海兵隊の抑止力論に反駁できずに辺野古移設要求に、民意に反して屈服させられたプロパガンダの主要なキーワードだけに主権者国民は無視できません。また、辺野古反対の住民を普天間返還の障害とみなすプロパガンダの罠に陥らぬ為にも以上の構図への自覚が必須です。