青木雄二大全集１　青木雄二のゼニの超節約道 の感想

271 人が閲覧しました

読んだ結論として全部鵜呑みにすべきでないということ。

私は手の施しようのない車気違いなのですが、本当に節約するなら新古車を店で買うより、中古車業者オークションに新古車の代理落札を頼んだほうが安上がりです。とくに筆者が好きなドイツ車は低走行車でも仕入れ値から結構盛ってあるので節約幅は大きくなります。

また、投資のパートで株より金を勧めていますが、金は所詮元素記号Auでしかなく、買ってもそれ自身が利益を生み出すことはありません。その上、手数料、保管コストがかかるのでトータルでプラスになりにくい地雷商品です。

このように筆者が本来、専門としない分野はさほど節約につながらなかったり、逆に損をする場合もあるのですが、筆者の専門分野の借金編では借金の本質をしっかり記載していて、さすがはナニワ金融道の作者といった印象でした。

やはり、それぞれの分野にはそれぞれの良著があり、1冊では賄いきれないということを感じさせられましたが、独特な語り口やひきこまれるコラムで楽しく読むことができました。

タイトルを読んで、細かな節約術が書かれているのかなぁと思ったのですが、住宅ローン、教育ローン、車など、人生の大きな買い物をする際、知らないと損する知識が、いっぱい詰まってます。お金の話だから難しそうだと思いつつも読んでみたのですが、読みやすかったので私でも理解出来ました。難しいからといってこういう本を避けていたら、損するばかりの人生になってしまうので、大きな買い物を考えてる人には、購入前に是非読んでもらいたいです！