米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす の感想

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タイトル米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす
発売日販売日未定
製作者マシュー・アムスター=バートン
販売元エクスナレッジ
JANコード9784767818061
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » グルメ » グルメエッセー

購入者の感想

一見、「英国一家、日本を食べる」の便乗本に思えるかもしれないが、去年の春に米国で出版された無関係の本である。表題も原本の副題An American Family Eats Tokyoの訳であり、似せているのではなく偶然の一致だ。出版社のすけべごころは当然あるとは思うが、本そのものは便乗本でも二番煎じでもない。

とはいえ、「英国一家」と比較して読んでみると面白い。同じようなコンセプトながら、内容は対照的なのである。

「英国一家」がミシュラン・ガイドであるとすれば、「米国一家」はあのヒットマンガ、孤独のグルメに似ている。

「英国一家」がよく言えば日本の代表的な、悪く言えば対外的に宣伝されている表向きの食文化をなぞっているのに対し、米国一家はというと、なぜかあのディープな中野に住みこんで、そこら辺の普通の店やミスドやはなまるうどんにフラッと立ち入ってしまうのである。まるで孤独のグルメの主人公のように。

孤独のグルメといえば、あの谷口ジローの精緻な描画が魅了だが、この点でも似ている。作者の記憶力と描写力が実に緻密なのだ。背景に見え隠れする日本文化に対する知識も相当なものだ。なるほど、本家のAmazon.comで高いレビュー評価を得ているのもうなずける。これは、一般の日本人の、普通の生活を外国に紹介するのに最適な本だ。

だが、本来ガイジンさんむけであるこの本を、日本人が読んで面白いのだろうか?これが、面白いのである。

最近、日本に来る外国人にインタビューしたり、密着するテレビ番組の企画が流行っている。私も好きなのだが、この手の番組の白眉は、普段当たり前に思っている何気ないことが、外国人の目を通すと、変なこと不思議なこと優れたこととして浮かび上がってくる点だと思っている。

日本のスーパーやコンビニで売っている氷。実はそんなにすごいものなんですか知りませんでした。この本は、そんな驚きに満ち溢れている。

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