国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ(祥伝社新書) の感想

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参照データ

タイトル国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ(祥伝社新書)
発売日販売日未定
製作者渡部 昇一
販売元祥伝社
JANコード9784396113797
カテゴリ » ジャンル別 » 歴史・地理 » 歴史学

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購入者の感想

本書は形式的には、渡部・本村両氏の“対談”と言うことになっている。しかし実際に読んでみると、各著者がトピック毎に自らの歴史解釈と解説を展開し、それを受けて他者が同様にトピックを広げていく(又は変えていく)というスタイルである。その上で各著者の発言部分、より正確にはトピックの歴史解釈・解説部分がある程度のボリュームがあって、論説としては一応各自完結していると観うるため、短いトピック毎の分担執筆のような印象があって読みやすい。本書のコンセプトは、このページの上の「商品の説明」の弁を借りると、「人類が国家という装置を作ってから……多くの国や地域を従えた覇権国家が生まれた」ところの「力の源泉」と「衰退あるいは滅亡した」歴史的要因を明らかにしつつ、「われわれ日本人は何をすべきか」を探究するものと言えるだろう。特に右最後段については、第6章のテーマ「日本ーこれから歩むべき道」として、隣国特に中国を見据えた日米関係のあり方を考察している。

本書の構成・内容は、同前「登録情報」最下段の「目次を見る」にあるように、まず序章で「覇権」の源泉を「軍事力」と「経済力」を「車の両輪」として捉え(28〜29頁)、右の要件が国家繁栄と文化・文明を生むとする。かかる「覇権」国家の象徴が通貨(金)であり、「ローマ帝 国」(金貨)とアメリカ(基軸通貨としてのドル)に、歴史的相似性を紐解いていく(45〜61頁)。ここで展開される歴史観が、本書各論の基本的スタンスと見てよい。かかる歴史観ないし歴史解釈に従って、(1)「ローマ帝 国」の勃興から衰退に至る歴史的要因や後世に与えた歴史的教訓・戦略など、(2)スペインとオランダの海洋王国の興亡と短命の諸要因の考察、(3)イギリスの海洋立国及び海外進出政策の興隆、石炭(コークス)利用と蒸気機関による「覇権」の確立、石油に依る内燃機関対応への遅れ等による衰退、(4)中世のない「実験国家」ないし「人工国家」のアメリカの本質、強大な「軍事力」と「経済力」に依る「覇権」の確立、「ローマ帝

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