実録! 熱血ケースワーカー物語 ((幻冬舎文庫)) の感想

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参照データ

タイトル実録! 熱血ケースワーカー物語 ((幻冬舎文庫))
発売日2014-06-10
製作者碇井 伸吾
販売元幻冬舎
JANコード9784344422018
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

この本では、作者が福祉事務所のケースワーカーとして、ケースに体当たりして、対応してきたことが、語られています。

作者は格闘空手の有段者とのことで、その経験が生きる、死に直面する体験談も描かれています。

本当に、ケースワーカーは死と隣り合わせであることが如実にわかるかと思います。また、こういった熱血ケースワーカーを支え、指導する管理職がこれまた、熱い!!管理職がしっかりしていないと、ケースワーカーはがんばれないということがわかります。

アルコール依存症は禁酒以外には、無理ということもよくわかりますし、理不尽な要求や対応を迫られた相手が亡くなったときの安堵の感情もよくわかります。文章化すれば、実に非人道的ですが、気持ちはよくわかります。

ケースワーカーのがんばりがわかる話が多い中、人権を重んじる立派な職員というのも出てきますが、実践派(つまり熱血ワーカー達)と区別して語られていますから、実践的なケースワークは行っていないということでしょうか、あまり語られておらず、いささか残念です。

しかし、市民団体や弁護士に連れられた申請者という、現在の世の中に多くいるという現実が全く描かれていないというのが、ちょっと現実離れしているような気もします。かなり大都市のようですから、それが15年間も勤務して全く皆無ということも信じられません。

本来それがあって星4つにするべきなんでしょうが、私も福祉制度の末端にいますが、10年あまりの福祉の経験の中でも、そういった団体の方にはお会いしたことがありませんから、相手も、ケースワーカーの人と形を見て、相談するようにしているのかもしれないと思い、星5つにしています。

また、作者の方には、熱血ケースワーカー以外にも、福祉担当職員が程度の差こそあれ、おなじようなケースを対応しているということは知っておいて欲しいな、と思ったところでした。

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