地球はどうしてできたのか (ブルーバックス) の感想

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　私は当初この本を、大陸移動やプレートテクトニクスについて書かれている本だと思って購入しました。
　事実そのことについても書かれていますが、それらのことについて説明しようとすると、
　どうしても地球の内部構造から解き明かさないといけないようです。
　地球の内部構造を化学的に区分すると、地殻、上部マントル、下部マントル、外核、内核　に区分できますが、
　そのマントルが対流することが、大陸移動の大きな要因であるようです。
　地球史を見てみると、大陸は過去何度か集合、離散を繰り返していて、少なくとも３回超大陸が形成されています。
　最近では、約２億万年~３億万年前にパンゲア超大陸が存在していたようです。
　そして、これらの現象により、火山活動の活発化、海面の上昇などの現象が起こり、気象の変化、極移動に大きな影響を与えます。
　著者の吉田さんは、主にコンピューター・シュミレーションの手法を用いて、地球内部の運動と地球表層の運動が、
　どのように相互作用をしているかを研究されているようです。
　本書を読んで、地球はまだまだダイナミックに活動していて、それらが最近頻発している地震、
　そして火山活動と大いに関係していることがよくわかりました。
　難点を言えば、6章の後半位からかなり専門的になり、難しくなることです。