SLOW DOWN の感想

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今回これ初めて聴きました。
レヴューが無いので、内容が分からず、買うのに二の足を踏んでたアルバム。前作がグラミー取ったアルバムなのですが、少し薄味に思えてイマイチ入りこめない内容だったんで、このアルバムの購入に迷いもあったわけです。

前置きが長くなってしまったけど、このアルバム、むっちゃいいです！
全編、アコースティック・ブルース風味にポップ色を加味した内容で、ケブモの今に至る作風が当アルバムで確立されたように思います。
前作の２ndよりもリズミカルでアルバム全体のバランスも良い。まさに「脂が乗ってきた！」ケブモが聞ける。枯れた風味のアコースティック・スライドも、随所に散りばめられてい味わい深し！です。
ストーンズで有名なロバジョンの「Love in vain」のアコギ弾き語りが、さりげなく入っているのも嬉しいところ。

アルバム諸作を聞いてもわかりますが、ケブモの楽曲プロデュース能力がここでもいかんなく発揮されている。ブルースを軸としたエンターテイナーといいますか。心地良いサウンドのツボみたいなものを、ちゃんと心得ている人なんでしょうね。

今、部屋の中では、こればかり。作業しながら、部屋でかけ流してて心地良い音楽ってそんなにないですよ。
こりゃ、良い買い物をした！ケブモ、万歳！

個人的に大好きなアルバムです。何度も聞き過ぎて壊れて、何度買いなおしたことか・・・。3と6が特にいいと思ってます。後ろ向きな曲ですが、東子さんてとても思慮深い人だと伝わってきます。コーラスの入れ方も絶妙。こういうコーラスの入れ方は、最近になって宇多田ヒカルがやりはじめたことだ。それをこの時点でやってのけていたというのは凄い。「2」は、98年のコンサートで東子さんがアレンジを少し変えて歌ってました。「1」は、春になるまで寝ていたい、そう思うことありませんか？そんな疲れた時に聞きます。「5」は、「友達と夜中まで遊ぶのはわかるでしょ？少しだけ、少しだけ心配してほしいのサイン」なんて微妙な女心！とにかく大好きなアルバムです。「9」も素直になれない女心を微妙に表現していて好き。