教会領長崎 イエズス会と日本 (講談社選書メチエ) の感想

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参照データ

タイトル教会領長崎 イエズス会と日本 (講談社選書メチエ)
発売日販売日未定
製作者安野 眞幸
販売元講談社
JANコード9784062585798
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » キリスト教・ユダヤ教 » キリスト教一般

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購入者の感想

本書は、主として「天正八年(一五八〇)、大村氏より長崎を寄進されたイエズス会」が、日本における布教活動と財政基盤確立のために、「寺社勢力のように、都市・流通機構を支配し、南蛮貿易から巨富を得た」ところの歴史的過程と、「〈約束の地〉長崎を安定化させるために、武装化・軍事化路線を進んだ彼らが取った戦略」の詳細、彼らの教義(原理)と活動経費の捻出という相克と内部対立など、「一五八七年の豊臣秀吉の『バテレン追放令』まで」(以上「商品の説明」より)を対象として、各種史資料を参照しながら実証的に考察するものである。著者は本書以前に、前記の秀吉による『バテレン追放令』に関しても考察を纏めているようだが(「あとがき」)、私は当該著書を読んでいない。加えて本書では秀吉の『バテレン追放令』と、本書におけるイエズス会の長崎直轄都市(自治都市)化の考察との関連性について明確な記述(著者のスタンス)は見えないながら、本書全体の理解の上では、秀吉の『バテレン追放令』の歴史的意義は多少認識しておく必要があると思われる。

一般に秀吉の『バテレン追放令』の歴史的理由については諸説あって、それらを検討するのは本稿の趣旨ではないのでここでは触れない。但し秀吉の『バテレン追放令』自体の内容については、本書の考察との関連で趣旨・概要を理解しておく必要はあろう。秀吉の『バテレン追放令』は、現存史料では5つの条文からなっている。詳しい内容は巷間の書籍に譲るとして、そのうち本書との関連で重要であると私が思料するのは、第2条と第3条である。

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