妾腹の生まれでありながら、デルフィニア国の王位に就き善政を敷いてきたウォル。だが、ペールゼンら貴族の陰謀によって、国を追われる身となった。貴族たちは「改革派」を名乗り、執拗なまでにウォルの命を狙う。絶体絶命の窮地に陥ったとき、「異世界から落ちてきた」という謎の少女リィが現れ、助太刀を申し出る。危機を脱出した二人は「同盟者」として、国を取り戻すことを誓う。かねてからペールゼンらの改革に釈然としていなかった者たちは、この二人の元へ集結してゆく。この動きに改革派は浮き足立つ。しかし「ある秘密」を握るペールゼンはひとり泰然自若と構え続ける。リィはいったい何者なのか？ペールゼンは何故、改革を起こすのか？そして、ウォルの運命やいかに。それぞれの過去と、正義が、やがてデルフィニア国の運命を変えてゆく――。特集： 舞台・2.5次元ミュージカル作品を大特集！

幼い頃突然家に乗り込んで来た二人の男に家族を殺された安城。彼は刑事となった今も、その記憶から逃れられないでいた。むしろ、犯人を捜し出すために刑事になったようなものだった。そして、覚醒剤捜査を進めるうちに、偶然にもあの時の男たち・宮地と知治に出会う。当時の事件は既に時効…。怒りに燃える安城は、この機に乗じて二人を執拗に追いつめてゆく。しかし、妻の冴子が宮地の手によって殺害されてしまう。復讐の鬼と化した安城は、刑事の地位を捨て、一人の殺人者として彼らに宣戦布告する！