「そうだ京都、行こう。」の20年 の感想

　JR東海「そうだ京都、行こう。」20年間のポスターから写真・キャッチコピーを抜粋して一冊にまとめた本です。ポスターに使われた写真、キャッチコピー、寺社の説明を見開き2ページに載せていて、春夏秋冬の章ごとに、年代順に並べられています。
　実際のポスターでは、写真上にキャッチコピーと説明文が重ねられていますが、こちらでは分けられており、本として眺めるのに適した体裁を整えています。
　ポスターページ以外にはCMの語り、ポスターの写真家、コピーのライターの方へのインタビューと、キャンペーン寺社をまとめた地図が掲載されています。
　なお、同じくJR東海の「うましうるわし奈良」のポスター等は載っていません。
　美麗な寺社の写真と、印象に残るキャッチ、キャンペーンのファンはもちろん、京都好きの方にもおすすめできる内容です。

以降、キャンペーンのファンとして若干気になった点
（キャンペーンファンや関連商品の購入が過去にある方向けのレビューです）
1.キャンペーンのすべてのポスターを掲載しているわけではない
　いくつか載っていないポスターも存在します。（例：2013年初夏　地蔵院　冬　宮川町）
　CM放送もなくポスターのみのキャンペーンであったものなどはいくつか省かれているようです。
2.2014年、1月発売の「ひととき」の特集号と企画ページがいくつか重複
　昨年12月に発売された「ひととき　特集：そうだ　京都、行こう。の20年。」といくつかの企画ページが重複しています。
　キャンペーンを担う三者（語り、コピーライター、写真家）の京散歩や寺社のマップ等がそのまま同じものになっています。
　同じウェッジから出ている点、やむを得ないことかもしれません。
　むしろ、2014年九月現在、当該誌がアマゾンで定価より高額になっている現状を鑑みると良心的ともいえるかもしれません。
　写真家、コピーライターのそれぞれの方からのキャンペーン秘話はひとときには収録されていない描き下ろしのようです。