趣味の文具箱 26 (エイムック 2668) の感想

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8月10日発売の「趣味文」です。
今回の特集の一つ目は「良いペンのある人生」。著名人から市井の一般人まで，各々のペンに対する思いが語られています。
二つ目の特集は「五感で楽しむステーショナリー」。一つ目の特集が「人」に着目しているのに対し，こちらは「モノ」に着目しています。良かった記事は「透明感を愛でるスケルトン万年筆」。夏になると，涼を感じさせるスケルトンタイプに青系のインクを入れて使いたくなります。
レギュラーの記事で良かったのは，まず「リフィルだより」の中から「ターコイズブルー，どれにする？」。１ページ分の記事ですが，各社のターコイズブルーのインクが比較されています。
次に，小日向京さんの「旅は文具をつれて」。今回は京都が舞台で，涼しげなターコイズブルーのインクが印象的です。
さらに，「吉宗の文具茶室」では「司法試験の万年筆」について綴られています。経験者はおわかりと思いますが，論文試験における大量の筆記量と過酷な筆記スピードに耐えうるペンとインクの選択は，非常に重要になってきます。
新製品の紹介では，パイロットの２種が注目です。「ジャスタス95」と「エリート95S」で，いずれもパイロット社創業95周年を記念して発売された復刻版製品です。「ジャスタス」の記事では，機構の説明のほかに開発者のインタビューも掲載されており，購入を考えている方にはおすすめです。また「エリート」の記事では，歴代モデル（全部ではありませんが）の写真が掲載されており，手持ちの「エリート」の発売年を確かめるのに役立ちます。
今回は夏に発売されたとあって，「青」のイメージが際立っています。また，万年筆初心者からマニアまでカバーしているのも，いつも通りです。