非特異的腰痛の運動療法: 症状にあわせた実践的アプローチ の感想
参照データ
タイトル | 非特異的腰痛の運動療法: 症状にあわせた実践的アプローチ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 荒木 秀明 |
販売元 | 医学書院 |
JANコード | 9784260019712 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 整形外科学 |
購入者の感想
待望のテキストが出版されました。新書を紐解くと、カラフルなイラストや実際の患者の画像(x-p、MRI)、検査や治療手技の写真などが実に多く、視覚的に分かり易いです。
また特筆すべき点は、それぞれの検査や治療手技が単独で載っているのではなく、臨床を想定して体系的にまとめられている点です。“体系的”を別の言葉で表現すると、問診から検査選択とその結果から症状の原因追求する一連の臨床推論(思考過程)を視覚化していることです。それを端的に表現しているのが、フローチャートです。それを作り上げるまでには、数え切れない程の論文を読み込み臨床で応用し、その結果を検証し取捨選択を繰り返してこられた事が推測されます。(その証拠に、各章末にある引用論文数の合計は232本あり、実際にはその10倍以上の論文を読破されていらっしゃるはずです。)
フローチャートがなぜ役立つのでしょうか?
われわれセラピストは、患者の病態ではなく症候に対して治療を行います。症候は、単独の機能障害から出現することは臨床上稀です。実際は様々な原因が幾重にも重なり合い症候を形成しています。そしてセラピストは、症状発症に関与している臨床所見(徴候=サイン)を一つ一つ検証し関与度の高い順から治療を行い変化があるかどうか診ていきます。その時フローチャートがある事で道筋を立てて考える事が容易になります。また、どこで躓いているのかはっきりさせる事が出来ます。そうすることで高い確率で治療効果を上げる事が出来るようになるでしょう。
大事なことは、臨床でこのフローチャートに当てはまらない方がいる可能性があり、そういう方に対して新しい検査を加えどのような治療を行っていくかエビデンスを出していく事だと思います。もちろん著者は常にその事を想定されているし、われわれセラピストの課題だと考えます。
そういう意味で、若手、中堅、ベテランに関わらず全てのセラピストが手に取って見て頂きたいテキストです。今後は、腰痛だけでなく他の部位の同じような書籍を出版して欲しいと願います。
また特筆すべき点は、それぞれの検査や治療手技が単独で載っているのではなく、臨床を想定して体系的にまとめられている点です。“体系的”を別の言葉で表現すると、問診から検査選択とその結果から症状の原因追求する一連の臨床推論(思考過程)を視覚化していることです。それを端的に表現しているのが、フローチャートです。それを作り上げるまでには、数え切れない程の論文を読み込み臨床で応用し、その結果を検証し取捨選択を繰り返してこられた事が推測されます。(その証拠に、各章末にある引用論文数の合計は232本あり、実際にはその10倍以上の論文を読破されていらっしゃるはずです。)
フローチャートがなぜ役立つのでしょうか?
われわれセラピストは、患者の病態ではなく症候に対して治療を行います。症候は、単独の機能障害から出現することは臨床上稀です。実際は様々な原因が幾重にも重なり合い症候を形成しています。そしてセラピストは、症状発症に関与している臨床所見(徴候=サイン)を一つ一つ検証し関与度の高い順から治療を行い変化があるかどうか診ていきます。その時フローチャートがある事で道筋を立てて考える事が容易になります。また、どこで躓いているのかはっきりさせる事が出来ます。そうすることで高い確率で治療効果を上げる事が出来るようになるでしょう。
大事なことは、臨床でこのフローチャートに当てはまらない方がいる可能性があり、そういう方に対して新しい検査を加えどのような治療を行っていくかエビデンスを出していく事だと思います。もちろん著者は常にその事を想定されているし、われわれセラピストの課題だと考えます。
そういう意味で、若手、中堅、ベテランに関わらず全てのセラピストが手に取って見て頂きたいテキストです。今後は、腰痛だけでなく他の部位の同じような書籍を出版して欲しいと願います。