ペニスの文化史 の感想

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参照データ

タイトルペニスの文化史
発売日販売日未定
製作者マルク ボナール
販売元作品社
JANコード9784878934261
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般

購入者の感想

ここまで書いたらあるいはネタバレも程度が過ぎるとお叱りを受けるのではと思いつつもどうしても書かずにいられないのですが、例えば古代ギリシャでは小さなペニスが清純さの象徴とされていたという趣旨の記述。人体のうち普段の性生活の在り方次第で見た目が大きく異なってくることがある部位であることを思えばいかにも古代ギリシャらしいと妙に納得してしまったりするのですが。あと、旧約聖書の中に記されている「精を地に漏らす罪」(これをオナニーと呼ぶ)とは中断性交(性交において抽送(ちゅうそう)は普通に行いながら射精のみ女性の体外にて遂げる行為)を意味するのであってマスターベーションとは別物であり、ルネサンス期のイギリスで刊行された作者不詳の書物の中で両者が混同されたことからオナニーとマスターベーションが同一のものと誤解されたのだという趣旨の記述。主として字数の制限の関係から詳しくは書きませんが、私としては非常に考えさせられたか所です。その他のことも含めてもともと膨大な研究資料があって本書はそれらの資料を鳥瞰し概説することを目的にしているようです。それに、数ある類書の中で本書でのみ取り上げられている話題というわけでもないようですし。そういったことから本書は個々の記述については踏み込み不足や独創性不足の印象を免れないにしても問題点を洗い出し確認するにはふさわしいと考えます。人それぞれかも知れないが、私にとってはかなりの良書です。タイトルと値段の両方の点で買うときにかなり悩んだのですが、思い切って買って正解でした。以上から、10段階評価ならば9。ここでは5段階評価なので、ウーン……丸めて5にしてしまいましょう(笑い)。

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