臨床心理学第14巻第5号―成人期の発達障害支援 の感想
参照データ
タイトル | 臨床心理学第14巻第5号―成人期の発達障害支援 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 金剛出版 |
JANコード | 9784772413893 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 |
購入者の感想
「成人となった発達障害の人たちが抱える課題と可能な支援」(辻井正次氏)で挙げている、
森口奈緒美さんの手記にある、「具体的助言をすべき場面でそれを怠り、しかもそれをしない
ことが自分の専門性であるかのように勘違いしている心理臨床家」。後に発達障害と診断
された方の面接を進める中で、カウンセリングをしているような感じがしなかった自分を思い
出しながら、
「自己理解支援と障害受容」(吉田友子氏)で引いているマーカスの言葉、「自閉症の人への
カウンセリングと伝統的なカウンセリングとの相違点のひとつとして、カウンセラーが『高度
な指示的アプローチ』を提供する必要がある」が、腑に落ちて、
「発達障害と生活臨床」(村瀬嘉代子氏)の言う、「既成の理論や技法を適用することで事足
れりとしたり、目の前の現象の中から既成の理論や技法に当てはまるところだけを捉えている
と、クライエントのうちに潜んでいる治療成長へ役立つ諸々の可能性に気づくことに鈍くなっ
たり」に、これは発達障害の方のカウンセリングだけではないことに気づかされます。
今回の特集のタイトルは『成人期の発達障害支援』で、なにをポイントにどのように支援する
かについて、それぞれの方の見方や考え方と具体的な支援の方法を知ることができ、とても、
参考になります。
発達障害だけでなく、他の精神疾患(障害)へのアプローチや支援についても、じっくり考え
させてくれます。
森口奈緒美さんの手記にある、「具体的助言をすべき場面でそれを怠り、しかもそれをしない
ことが自分の専門性であるかのように勘違いしている心理臨床家」。後に発達障害と診断
された方の面接を進める中で、カウンセリングをしているような感じがしなかった自分を思い
出しながら、
「自己理解支援と障害受容」(吉田友子氏)で引いているマーカスの言葉、「自閉症の人への
カウンセリングと伝統的なカウンセリングとの相違点のひとつとして、カウンセラーが『高度
な指示的アプローチ』を提供する必要がある」が、腑に落ちて、
「発達障害と生活臨床」(村瀬嘉代子氏)の言う、「既成の理論や技法を適用することで事足
れりとしたり、目の前の現象の中から既成の理論や技法に当てはまるところだけを捉えている
と、クライエントのうちに潜んでいる治療成長へ役立つ諸々の可能性に気づくことに鈍くなっ
たり」に、これは発達障害の方のカウンセリングだけではないことに気づかされます。
今回の特集のタイトルは『成人期の発達障害支援』で、なにをポイントにどのように支援する
かについて、それぞれの方の見方や考え方と具体的な支援の方法を知ることができ、とても、
参考になります。
発達障害だけでなく、他の精神疾患(障害)へのアプローチや支援についても、じっくり考え
させてくれます。