大人のウルトラマン大図鑑 (マガジンハウスムック) の感想

写真が不鮮明とか、レイアウトがスカスカとか、他の方々が批判されている欠点はその通りで、私も期待値50％以下でこの本を買ったのですが、読み始めてビックリ。小さな活字に、意外に多くの情報が詰め込まれています。各話に1ページを割いているだけあって、登場怪獣の身長・体重・出生地・武器・弱点といった、怪獣図鑑的な基礎データは全て掲載されています。「そんなのは他の怪獣本にも載ってるぞ」と言う人たちには、これならどうだ！　あなたは、ハヤタ隊員の変身アイテムの名称が「ベータカプセル」や「フラッシュビーム」に落ち着く前は、脚本で何と呼称されていたか知っていますか？　「大爆発5秒前」で、ミチコちゃんがフジ隊員に「赤ちゃんみたい」と言った本当の理由を知っていますか？　「バラージの青い石」で、イデ隊員役が石川進から二瓶正也に変わったために削除された台詞があるのを知っていましたか？　「ミイラの叫び」で、科学センターの廊下や研究室や宿直室がそれぞれＴＢＳ局舎のどこで撮影されたか知っていますか？　こういう細かい知識に全く興味がない人には、この本はお勧めしません。「知りたいぞ！」という人は、今すぐ本屋さんに駆けつけてください。