ディベートルネサンス 究論復興 (Edu-Talkシリーズ1) の感想

数十年にわたり、ビジネスマンへ英語とディベートを教えてきた松本道弘氏。対して、「ほめことばのシャワー」を合言葉に、小学校教育界で引っ張りだこの菊池省三氏。

大人の世界でも、子どもの世界でもディベートが必要だという主張が共通していることは、とても興味深いことです。アカデミック系に走ってきたディベート教育に異を唱える二人ですが、それぞれの立場で現場に合った、使えるディベートを唱えています。

社会人でもコミュニケーション能力が低下しているといわれているなか、菊池氏が「まずは対話力から」と対話検定の創設を目指しているとのこと。対話の先にコミュニケーションがあり、またその延長線上にディベートがあるということは、とてもわかりやすい話です。

人の気持ちがわからない、また想像できない、察することはもちろんできない、もちろん表現もできない。そんな子どもや大人を救いたい気概が、しっかりと両者にあることが感じられました。
やはり、常に現場にいるお二人の話すことには、重みを感じます。口先だけでついつい議論してしまうことには、自省です。

将来のため、前線で活動されている方々へは、できることから応援していきたいと思いました。