アンナ・カレーニナ 4 (光文社古典新訳文庫) の感想

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参照データ

タイトルアンナ・カレーニナ 4 (光文社古典新訳文庫)
発売日2013-12-20
製作者トルストイ
販売元光文社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » ロシア文学

購入者の感想

有名なフレーズ『幸福な家族はどれもみな同じように見えるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある』ではじまる大作です、いつかチャレンジしてみたいと思いつつ、なかなか手が出なかったのですが読んで良かったです。正直かなりの素晴らしい未完成の持つチカラ強さと、計算されたといいますか確かな技術に裏打ちされた完成度の2つの相反する良い所を取り込んだ総合小説と言える作品です。

19世紀のロシア。オブロンスキー公爵(アンナの兄であり、役人である上流階級に属する人物、ひどく物分りが良いが自身の欲望にも忠実な憎めない男)とその妻ドリー(何人もの子供の世話に追われる家庭的な世俗的で頭は良くないかもしれないが平凡な女)の家庭の不和が起こっているところへやってくるアンナ(立ち振る舞いも美しい美貌の持ち主で、教養もある女性、役人であり出世もするかなり年上の大物官僚カレーニンの妻)がやってくるところから話しが動き始めます。ドリーの妹で可愛らしい女キティと、キティに心奪われた地方貴族でもうひとりの主人公リョーヴィン(人の良い男でオブロンスキーとも仲の良い男、だが煮え切らない部分もあり、熟考したあげくでないと行動に移せないが、それでいて頑固もの)、そしてキティが求めるヴロンスキー伯爵(軍人であり男気あふれ、そして情熱的男、乗馬の腕も良いハンサム)、など様々な人々を交えながら、たくさんの物事を扱い、そして追求し、なお読み手に解らせる総合小説です。様々なものを扱いながら、そのどれもおろそかにしないテクニックと、読み手を’んで離さない吸引力はとても強く、そして上手いです。ただの恋愛小説と考えていたのではない、素晴らしい作品でした。

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