バカの人　その傾向と対策 の感想

いくらなんでも安直すぎる企画。
著者は後書きで本書を「意欲的な奇書」と言っていますが、
直近のベストセラー「頭がいい人、悪い人の話し方」
とは全然違うと言いたかったんでしょうか。印象としては
「頭がいい人」と同レベルの駄本でした。
和田さんが書いた本なので興味をもって買いましたが
「頭がいい人」同様、だから何なの？という分析の
オンパレード。このように過度に単純に人間をカテゴライズ
してもっともらしい精神分析的な「香り」をほのめかして
読者は読んでる間は何かわかったような気になるかもしれま
せんが読後は何にも残らない。わたしは人間の性格・性質は
これほどに単純に類型化できるものではないと思います。
血液型占いとかが好きな人は楽しめるのかも。

頭の悪い馬鹿も確かに時折迷惑ではあります。しかし、この本で扱われる「バカの人」は、時々社会生活にいわゆる馬鹿以上に支障をきたし、あるいは他人にまで取り返しのつかない被害を与えることもあります。この本では、そんな「バカ」について詳細に語られているばかりでなく、彼ら・彼女らへのパターン別の対処法も示されています。この本をもとに「バカ」との関わり方を身につけたことで、「バカ」が及ぼす悪影響から自分の身を守ることができるようになりはじめました。

自分は馬鹿だと思いますか？頭がいいと思いますか？
ぜひ、後者だとおもった人にほど読んでみてもらいたい。
人間どこか、必ず馬鹿なところがあるものの、面と向かって指摘されることは少ないはず、
自分はどのタイプの馬鹿なのかを見極めることは様々な場面で有益でしょう