実践 妊娠と薬 第2版 -10,000例の相談事例とその情報 の感想
参照データ
タイトル | 実践 妊娠と薬 第2版 -10,000例の相談事例とその情報 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | じほう |
JANコード | 9784840741330 |
カテゴリ | 医学・薬学・看護学・歯科学 » 薬学 » 薬剤学・臨床薬学 » 医薬品情報学 |
購入者の感想
精神医療に従事していると懐妊した婦人に出会うことが年に数回はある。胎児が育って生を得ることは生命倫理として最重要な関心を持っていた。ずっと以前には向精神薬の胎児への影響については古いながら統計データがあったと産科医からは聞いていていたが現実には海外のデータを基準にして説明するしか手はなかった。しかし、精神医療においても薬物療法ガイドラインは、刻々と変化しており、常日頃、使用する薬剤に関して、できるだけ最新のデータが手元にある方が良いにこしたことはない。本書の出版計画が実現することを心待ちにしていたし、本書の存在を病院管理者に相談した際には、即座に病院においておきたい旨の判断をもらった。現在は医局図書として一冊、自宅に一冊と置いているが、本書を読んで何をどのような手順で説明するかの標準の記載があって、明快で助かるという評価を同僚からはもらっている。願わくば、今後は虎ノ門病院に限らず、妊娠と薬センターが集めたデータの集約のなかでも、本書のような良い指針を記述した資料が公表、出版されるに違いない。ただ、現時点では、本書が本邦では最良の書であると考えており、今後、この分野が整備されていくことを臨床医としては楽しみに待ちたいと思う。