古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち の感想
参照データ
タイトル | 古代ローマ歴代誌―7人の王と共和政期の指導者たち |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | フィリップ マティザック |
販売元 | 創元社 |
JANコード | 9784422215181 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
本書は、国家誕生から、共和政崩壊までの古代ローマ700年間の歴史を、7人の王と共和政期の指導者たち(つまり、ロムルスからオクタウィアヌスまで)各人の事績を豊富なカラー図版とともに紹介してくれる。塩野七生氏のローマ人の物語シリーズ単行本第1巻から第5巻までに相当し、塩野氏の記述とは別角度で歴史の流れを通覧できる。ポエニ戦争もきちんと取り扱われている。上記シリーズでは一指揮官や指導者として名前しかでてこなかった人も、その出自から解説されている。以上の意味で、上記シリーズを補完するとともに、図版が多いのでながめて楽しい本である。しかし、続編のローマ皇帝歴代誌よりもページ数が多い。つまり、上記シリーズの1/3に該当する本書が2/3に該当する続編より分厚いのである。いかに多くの人物が取り上げられているかわかるだろう。ここまで多くの共和制期の人を知る必要があるかは読者の関心の程度による。