小説で読む民事訴訟法〈2〉より深く民事訴訟法を知るために の感想

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タイトル小説で読む民事訴訟法〈2〉より深く民事訴訟法を知るために
発売日販売日未定
製作者木山 泰嗣
販売元法学書院
JANコード9784587037635
カテゴリ社会・政治 » 法律 » 司法・裁判 » 刑法・訴訟法

購入者の感想

前作や前々作と同様、スラスラ読めて民訴の基本を学べる「最高」の入門書である。
また、本書では、民訴の学習では後回しにして手薄になりがちな共同訴訟の分野を重点的に扱っており、大変有益な内容といえる。
小説として話が進行しつつ、物語の随所において民訴の説明が施され、それが自然で、しかもその内容も一定程度以上のレベルにある。
その上、個性的で魅力的な登場人物の発言等の随所に、思わず笑ってしまう愉快な記載が散るばめられており、よく練られたストーリー展開とあいまって、純粋な小説としても楽しめ、娯楽性も十分有すると思われる。
娯楽性と学習効果を両立させており、その見事な叙述や展開には感服する。
3部作の中でも最高傑作ではないかと思う。扱う民訴の分野の網羅性では、広く浅くといった感の第一作目にはかなわないが、狭く深くといった感で複雑訴訟の分野についてよく理解できる。

しかも、単に民訴の学習のみにとどまらず、答案の書き方や勉強方法一般、さらには自己啓発的な内容までも書かれており、かなり守備範囲広く、それらがいずれもなかなか説得的で感心させられるものが多い。

本書を含むこのシリーズを読むまで、私にとって民訴はまさしく眠訴状態で、幾つかある法律科目の中で最もつまらない科目といった感覚であったが、このシリーズを読むことで、民訴が活きる場面を具体的に理解し、その果たす役割の重要性を明確に意識でき、その学問的な魅力の一端を知ることができた。
本書を通して民訴の基本、役割及び意義を明確に認識したことが契機となり、民訴の学習が以前のような苦痛ではなくなった。むしろどちらかというと好きな科目になりつつあるといえ、最近では、以前は読む気になど決してならなかった「重点講義」等を読み、それにある種の面白さまで感じるようにまでなった。
もしも私が、民訴が得意科目になったとしたら、それは本書によるところが大きいと断言できる。

民訴の学習において、このような素晴らしい著作に出会えたことを幸運に感じており、滅多にない代替し難い名作を世に出して頂いた著者に心底感謝している。

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