イチロー 262のメッセージ の感想

イチローがインタビュー等で語った言葉を編集し、コンパクトに
１頁に一つずつという見やすい体裁にまとめられた本。イチローの言葉は、既に様々な媒体で取り上げられており、
アメリカのマスコミでも取り上げられてきた。
そういう意味では、一瞬「またか」という感じがしたのだが、
本の題名から分かるように、内容が昨年の２６２本安打達成
を中心としたインタビューから多く掲載されており、
彼のまるで孤高の哲学者のごとき言葉の深さに
今更ながらに感心してしまった。彼は、子どもの頃から常に「仮説」を立てて練習し、
実践で「検証」し、試合後「修正」し、
次の試合で「再挑戦」するということを
現在も繰り返し続けているのである。彼の語る言葉の断片に、ビジネスの現場においても、
一人の男としても、納得してしまうことが多く、
まるで２１世紀の「五輪書」のようである。