アロハ魂 (幻冬舎文庫) の感想

小林聡美のエッセイは好きで新刊が出たときはいつもチェックしてほとんど読んでいます。今回もタイトルに惹かれて手にとりました。ハワイに吹くおだやかな風のようなゆるい感覚が全体にただよい、「残念なワッフル」「やさぐれジョーバ」、豪邸の裏庭での本格的なフラダンスの体験、そして最後の散歩の途中での迷子体験。このひとの文章はスーと入ってくる感じがいい。読者により個人差はあると思うがハワイに行ったことのあるひともそうでないひとも、興味のあるなしにかかわらず読後のさわやかな後味があると思う。