三国志読本 の感想

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参照データ

タイトル三国志読本
発売日販売日未定
製作者宮城谷 昌光
販売元文藝春秋
JANコード9784163900582
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 古典 » 中国の古典

購入者の感想

文芸誌などに収められたインタビューの再録が多いので、
アンテナを高くしていた宮城谷ファンであれば覚えのある内容が多くなってしまっているかも知れません。

開始当時は皆を驚かせた"楊震(没年西暦124年)"にまつわる話からのスタート、
曹操(生年西暦155年)どころか曹操のオヤジ(曹嵩生年不明)ですら生まれているかどうか怪しい時代の人物で、
三国志とからめるには少々時代が古すぎる感のある人物ですが、
本書の序盤にて、何故"楊震"か?と言うことが知ることができます。

序盤はどちらかというと"宮城谷三国志"についてと言うよりも、"宮城谷歴史小説"についてであって、
余り三国志要素がありません、
三国志を始めるにあたってのインタビューなので仕方の無いことかも知れませんが、
この部分は少し"三国志読本"と言うにはシックリ来ていません。

自作解説から「三国志の世界」の題目どおりどっぷり"宮城谷三国志"の世界になります、
本書のタイトルに期待があって購入された方にとってはその期待に答えてくれることでしょう、
"三国志外伝"についても触れられていたりして、読み応えは十二分にあります。

しかし対談に戻ると再び"宮城谷三国志"についてと言うよりも、"宮城谷歴史小説"についてに戻ってしまい、
宮城谷ファンにとっては読み応えがあるのかも知れませんが、
"宮城谷三国志"を期待していた自分にとっては少々物足りないというのが本音です。

作家先生との対談の中には、"歴史"でも"三国志"でもなく、単なる作家と言う要素での会話が多く、
"飢餓海峡"を書いた水上勉が一度も函館と青森に入ったことがないままに書いたと言う驚きはさておき、
やはり"三国志読本"と言うタイトルに載せるにはどうかなと言う印象がぬぐえません。

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