熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 (ナックルズ選書) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 (ナックルズ選書)
発売日販売日未定
製作者中村 淳彦
販売元ミリオン出版
JANコード9784813022657
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

この人の本を読むのは4冊目だ。
とても優秀とは思えないこの著者の本をなぜ読んでしまうかといえば題材が興味のある事だからの一言に尽きる。
今回も熟女売春という他に例のないような題材なので読んでしまった。

が今回もやはり中身が薄っぺらく程度が低い。
何かと言うとスペックがとか偏差値がとか幼稚な表現でうんざりさせる。
そして何よりダメなのがこの本に出てくる売春をしてる人たちを自分は高みに立って見下して居るようにしか取材をできないところだ。
ノンフィクションを扱う上でモラルが欠如してるとしか思えない。

そして相変わらずの無理やりの貧困問題をこじつける結論。
この人はずっと何を主張しているかというと最近は風俗界の需要と供給のバランスが崩れて
売春では全く稼げなくなってきていると繰り返している。
その一方で熟女達はお金に困って売春をするしかないと言っている。
これは全くの矛盾で論理が破綻しているではないか。
なんで風俗では稼げないのに普通の主婦が風俗で働こうとするのか。
本来ならこの矛盾を探るのがノンフィクションライターだと思うが
この人はそれを完全に放棄して安直に耳触りのいい貧困問題と結びつけて終りにしている。
この本に出てくる50代、60代の熟女は1日に大体一人しか客がつかずに5千円しか稼げなくて
生きていくのがやっとだみたいな事になってるが
現時点で東京では最低時給が900円でコンビニでもスーパーでも中高年が大歓迎というところはたくさんある。
普通に働けば不安定な風俗をやるよりも稼げて貧困にはならないのだ。

こんなことはさすがにこの著者にもわかってることだと思うがなぜ無理筋の貧困問題と結びつけるのか?
推測するに風俗産業の問題だけでは軽く扱われてしまうので社会問題とリンクさせる事によって
シリアス性を高めようという姑息な計算があるのではないだろうか。

せっかくの興味深い題材をどうでもいい自己顕示欲のためにしか使えない人間が適当に書き散らしただけの本。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 (ナックルズ選書)

アマゾンで購入する
ミリオン出版から発売された中村 淳彦の熟年売春 アラフォー女子の貧困の現実 (ナックルズ選書)(JAN:9784813022657)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.