地の果ての獄〈上〉―山田風太郎明治小説全集〈5〉 (ちくま文庫) の感想
参照データ
タイトル | 地の果ての獄〈上〉―山田風太郎明治小説全集〈5〉 (ちくま文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山田 風太郎 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480033451 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
蝦夷地(北海道)に看守として就任する薩摩出身の若者、有馬四朗助が主人公。就任先の樺戸集治監で出逢う様々な人を教師、または反面教師としながら自らの生き方や自己を確立してゆく。明治という時代において看守たちが行う囚人達への理不尽な扱いや、まだほとんど未開の蝦夷地の雄大かつ厳しい自然の情景などを読者の頭に浮かべさせる筆致には圧巻させられる。