民俗のふるさと (河出文庫) の感想

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タイトル民俗のふるさと (河出文庫)
発売日販売日未定
製作者宮本 常一
販売元河出書房新社
JANコード9784309411385
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般

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第1章 都会の中の田舎(東京の田舎者ふるさとの殻 ほか)
第2章 町づくり(町の芽商人町のおこり ほか)
第3章 村と村(ムラの成りたちムラの格式 ほか)
第4章 村の生活(人は群れて住む村落共同体 ほか)
第5章 村から町へ(群の絆群からはなれる ほか)

「お国はどこですか」と聞かれる。新聞の人物欄でも必ず、出身地が書かれる。これは会社社長であれ議員であれ官僚であってもみな同じである。人口のほとんどが東京大阪に集中している事実は、都会の人間のほとんどが皆地方出身であることを示している。
江戸時代以降、大坂や三河、近江、伊勢からの人口流入、そして参勤交代により地方大名およ家臣の江戸住まいにより江戸の人口は爆発的に増大した
江戸出身以外の人の都市への集中である
神田や浅草周辺に住んで三代続けば江戸っ子ともよばれるが、それ以前にさかのぼれば皆、他他方出身者であり、10代で京都には比較すべくもない

町の成り立ちは城下町であれば城を中心として、職業別に区域を形成し、その周囲に農民が住むことになる
門前町は寺社仏閣を中心として門前の土産物屋が発達するが、日常品は扱わない
江戸では参勤交代により五街道を中心として宿場が形成され、農民は宿場で生産物を売ったり、宿場間で売ったりしていたために街道からたこ足状に集落が形成された。一方、大坂では農民の生産物は、問屋が一手に買い取るために、宿場間の集落は形成されず、大きな市場が形作られる。当然後者の方が町としては大きく発展していく
人の集まるところには飯盛り女や遊女が集まり、体を売る
港町もまた盛衰が激しい。風待ちの港では発展してもたかが知れている。港に船が入るだけではだめで、商取引を行う問屋がいないと港町は発展しない。人の集まりとともに商品、金が動かないといけないのである

ムラの形成は、飛鳥時代、大化の改新後に条理制がとられた時にはじまる。それ以前にも、縄文以来続いたと思われる狩猟採集の集落は存在したが、飛鳥以降は大和勢力の統治下にムラが多く作られ、米作が更に振興させられる

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