前立腺がんは怖くない: ―最先端治療の現場から (小学館新書 え 7-1) の感想

学術的な論述をさけ、読み物としても読みやすい配慮がうかがわれました。ともすれば医学的な専門用語が並ぶこの手の新書ですが、本書はそれを意識的に避けた配慮もうかがわれます。
PSA検査の推奨という前立腺がんについての著者のひとつの主張は、費用２千円が高いか安いかは別としても、その心意気に納得感があります。

長生き病とも言われた前立腺がんは、認知がすすんだ現在においても、進行も遅く、仮に末期だったとしても、けっして怖れることはない。現場の最前線の技術をもつ専門医だからこその、説得力ある説明と感じました。
勃起云々の男性としての記述も多くあり、男性諸氏にはおおいに参考になるか、と思います。

４０歳前後の男性諸氏には、特に一読をオススメします。