キラーカーズ/パリを食べた車 HDニューマスター版 [Blu-ray] の感想

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タイトルキラーカーズ/パリを食べた車 HDニューマスター版 [Blu-ray]
発売日2014-08-02
監督ピーター・ウィアー
出演テリー・カミレッリ
販売元Happinet(SB)(D)
JANコード4907953061125
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ホラー

購入者の感想

一風変わったオーストラリア産の怪作スリラー映画でピーター・ウィアー監督長編デビュー作である(1974年製作)。

オーストラリアの片田舎パリ(フランスでは無い)を舞台に描いた「変態村」+「マッド・マックス」の原型的な物語展開に
牧歌的な雰囲気漂う独特の演出が観る者の想像力を掻き立て、幻惑する不思議な印象を残して呉れる一編。

旅行者や通り掛かりの者たちが、交通事故を多発する魔の田舎道町の入口には出口が無い集団洗脳絶対権力を誇る市長
見込みが無い部外者は始末される事故者の遺留品を根こそぎ奪っていく住民達の異常な生計
一部のはみ出し者達は奪った部品を継接ぎした改造車を乗り回し、暴走族となる。

夜間走行中、目が眩む光の反射と轟音で運転を誤り、転落事故を起こした兄と弟。即死した兄。
運良く救出された弟アーサー(主人公)は、親切な市長の面倒見により、職を与えられ、暫くの間居候を認められる。
が、彼は日常的な生活環境の中で住民達の不可解な行動や、怪しい雰囲気など、何処となく違和感を感じ始める。

主人公の目を通して住民達の風変りな暮らしや生活、意味不明な会話、
突発的交通事故の対応や暴走族との騒動などが次々と描かれていく。
主人公アーサーは小柄で繊細で思慮深く非暴力的で頭も悪くない。
が、気弱な点と決断力の鈍さと優柔不断な性格が難点だ。その辺の心理描写は秀逸である。

一番の見所は、大作映画の様な派手さは無いが、クライマックスの改造車による暴走行為であり、カー・マニアの目を引く展開だ。
家や建物の破壊、人間をも襲い掛かる暴走車の光景は「ザ・カー」(77)の原点とも言える。小品ながらも本作には、
後のホラー、アクション、バイオレンス映画に影響を与えた要素が見え隠れする逸品なのである。
「クリスティーン」(83)のプリムス・フューリーも登場する(と、言っても魔性の車ではないが)。

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Happinet(SB)(D)から発売されたテリー・カミレッリが出演のピーター・ウィアーのキラーカーズ/パリを食べた車 HDニューマスター版 [Blu-ray](JAN:4907953061125)の感想と評価
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