経済がわかる 論点50 2015 の感想

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タイトル経済がわかる 論点50 2015
発売日2014-11-14
製作者みずほ総合研究所
販売元東洋経済新報社
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購入者の感想

日本の代表的なシンクタンクのみずほ総合研究所の主任エコノミストや主任研究員などの35名の各分野のスペシャリストが日本経済の現状を分析して、2015年の動きを先読みした本でした。

発売が2014年11月27日で、読んだのが2015年3月中旬ですので、その間の経済の動きは目まぐるしく、発売後たった4ヶ月しか経過していないわけですが、予測が外れているケースを見るといかに経済の先読みが難しいかが理解できました。
日常、国内外の情報を収集し、経済動向の見通しについては、はるかに優秀な目をもっている集団でも予測不可能な動きがあったわけです。

138ページのテーマ「原油相場」の副題「100ドル相場」の行方がその最たるものでしょう。WTIとブレントの原油価格の推移が139ページに示されていますが、この表だけをみると足元のWTI の50ドル割れは全く予測できなかったのも無理はありません。
まして「長く『100ドル相場』を下支えした地政学的リスクには留意が必要」として、「『100ドル相場』をもたらした構造は今後も続くとみている」というコメントは、執筆当時は妥当だと思いますが、半年も経たない間に急激に値崩れしたわけですから、未来予測の難しさを露呈した感じを受けました。執筆者の責任ではなく、原油マーケットに関わる人や関係会社全ての人がその動きを予測できていなかったと思われます。

ただ「シェール革命の影響にも注目」とあり「需要面から原油の需給が逼迫しにくい可能性があるのだ。」と尤もです。ただ重ねて「これまでの高値構造が大きく変わり、下落トレンドに転じるところまではいたらないとみている」として、次ページの原油価格の先物曲線の表も提示していますし、2019年までの先物曲線が85ドルを下限としている以上、それくらいまでしか予測できていないということになります。

少しテーマを変えますが、42「観光市場」の論点にも感じたことがあります。「オリンピック効果で4兆円の新規需要」として、外国人客の増加を「オリンピック効果」で終始論じていました。

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