3・11以後の日本の危機管理を問う (神奈川大学法学研究所叢書) の感想
参照データ
タイトル | 3・11以後の日本の危機管理を問う (神奈川大学法学研究所叢書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 務台 俊介 |
販売元 | 晃洋書房 |
JANコード | 9784771024205 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
東日本大震災の対応経緯についての事実関係の把握と評価が弱く、具体的な実証が不足している中での評価・論考になっていると思う。そうした部分を外して読むと、FEMAのボスナー氏の「災害対応の標準化」論を展開しているのが、この書の本質であるといえる。「災害対応の標準化」というのは、概念としては理解できるが、それを東日本大震災の具体的な対応の事実関係と突合し、今後の巨大災害対応の在り方に、現実的・具体的な提言を行う部分が不足していると感じた。