意味の論理学 下 の感想
参照データ
タイトル | 意味の論理学 下 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ジル ドゥルーズ |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 9784309462868 |
カテゴリ | 人文・思想 » 哲学・思想 » 西洋思想 » 西洋哲学入門 |
購入者の感想
Deleuze, "LOGIQUE DU SENS"の和訳です。『差異と反復』と並んでドゥルーズの主著と言われるだけあって、重要(そして難解)な概念が数多く提出されています。野心的で挑発的な印象さえも感じられる『差異と反復』に比べると、ある意味ではこちらの『意味の論理学』の方が読みやすいかもしれません。ドゥルーズ、あるいは哲学に限定されない広範な意味での現代思想に興味のある方には、オススメの一冊と言って間違いないでしょう。
ただし、いかんせん訳はマズいです。訳者本人の言い回しが目立ち、原書のニュアンスが損なわれている気がします。誤訳も散見されます。la filleを「息子」と訳してあるのには驚きました。「父、息子、婚約者とも言えるだろう」(p.137)とあり、違和感を覚え、原書を読んでみると「父、娘、婚約者」となっています。
きちんと読みたいと思われた方はぜひとも原書を参照してください。
ただし、いかんせん訳はマズいです。訳者本人の言い回しが目立ち、原書のニュアンスが損なわれている気がします。誤訳も散見されます。la filleを「息子」と訳してあるのには驚きました。「父、息子、婚約者とも言えるだろう」(p.137)とあり、違和感を覚え、原書を読んでみると「父、娘、婚約者」となっています。
きちんと読みたいと思われた方はぜひとも原書を参照してください。