小説の言葉 (平凡社ライブラリー) の感想
参照データ
タイトル | 小説の言葉 (平凡社ライブラリー) |
発売日 | 1996-06-12 |
製作者 | ミハイル・バフチン |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582761535 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 文学理論 |
購入者の感想
巷に数多くあふれる文章作法本を読むよりこれ一冊読破するほうが助かります。
内容は古典小説の「騎士道、バロック、教養、試練、悪漢、ソフィスト」等の
文体に触れながらパロディ化や詩的抒情の導入や感傷及び皮肉と風刺と批判を
織り交ぜて、小説を複雑に展開させ、そして小説形式でのみできうる
対話化を通じて得られる芸術的散文の達成と姿を探るというものです。
現代の新しい批評理論に進む前に読んでおいて損はないと思います。
欧米世界のギリシャ・ローマ神話の根の深さも語られていますし、
喜劇やユーモアがあちらでなぜ評価が高いのか間接的に理解が深まるうえに、
彼らのこのような態度から起こった宗教にたいする風刺漫画掲載についての
表現の自由を巡る最近の騒動まで概観できるようになるのではないでしょうか。
もっと他の批評理論が気になる方は「現代批評理論のすべて」の要約と
巻末の批評理論入門書ガイドを参考にされて次の一冊を決めると楽かも。
内容は古典小説の「騎士道、バロック、教養、試練、悪漢、ソフィスト」等の
文体に触れながらパロディ化や詩的抒情の導入や感傷及び皮肉と風刺と批判を
織り交ぜて、小説を複雑に展開させ、そして小説形式でのみできうる
対話化を通じて得られる芸術的散文の達成と姿を探るというものです。
現代の新しい批評理論に進む前に読んでおいて損はないと思います。
欧米世界のギリシャ・ローマ神話の根の深さも語られていますし、
喜劇やユーモアがあちらでなぜ評価が高いのか間接的に理解が深まるうえに、
彼らのこのような態度から起こった宗教にたいする風刺漫画掲載についての
表現の自由を巡る最近の騒動まで概観できるようになるのではないでしょうか。
もっと他の批評理論が気になる方は「現代批評理論のすべて」の要約と
巻末の批評理論入門書ガイドを参考にされて次の一冊を決めると楽かも。