わが家 (竹書房文庫) の感想

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今日買って読んでも読んでも飽きません。
物語の背景は現代を反映していて入りやすく、息子と娘はちゃんと今時の若者で、親は昭和を感じさせています。
その中で、父親の１８年前の蒸発、息子の心の中には父親が去った時のままの子供が、そのまま生き続けている。
これが、この物語の芯です。親子関係が希薄になりつつある今、色んな人を巻き込んで、色んな人に背中を押され
前半は素直になれない家族は終盤、其々の傷口から逃げず、向き合い前へと歩いていく事になります。
その過程が、今どきの時代背景の軽妙さもあり、人との係わり合い方も重厚にシッカリ描かれており、その中で親子の
絡まった絆が解けていく様が胸がを熱くさせ、子供はいくつになっても親に対しては子供なんだなって事を凄く色濃く
訴えかけていて、家族という意味をストレートに考えさせらえる、読んだ後の爽快感、温かさが残る秀作です。
今から2015年１月４日のTBSでのドラマ化が楽しみです。