戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫) の感想
参照データ
タイトル | 戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784006032951 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
「女性兵士たちが語る戦場体験」といえば、私も先入観では、もっと「軽い」内容が多いのかと思いきや、ソ連の女性兵士たちがここまで最前線を熱望、志願し、また悲惨な体験をし、また時には女性自身が残虐な行為もしたことに正直驚かされました。著者も意図したように、男には語りきれない感覚的な生々しい戦場の匂いが感じられます。また女性、男性を問わず、ソ連当局時代の影響で、独ソ戦におけるソ連兵の赤裸々な体験の記録自体が、希少な価値があると思います。独ソ戦前のスターリンによる将校大量粛清の影響で、ドイツ軍の侵攻直後はソ連軍側は不慣れな将校が多く、犠牲も多かったと噂を聞いたことがあります。そんな時代背景を頭に入れてこの本を読めば、さらに理解しやすいと思います。