かがみの孤城 の感想

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参照データ

タイトルかがみの孤城
発売日2017-06-02
製作者辻村深月
販売元ポプラ社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 126-150回

購入者の感想

著者が教育学部卒と知って、なるほどと思いました。

教師になって子供の育ちを支援する方法もあるけれど、この一冊は教師何百人分、いやそれ以上の力をもっていると思いました。すごい仕事をされましたね…

娘のために買って、様子見にパラパラとめくったら、食事もとらず一気読みしてしまいました。

過去の、クラスの雰囲気に馴染めなかった自分、母親になった自分、最近思春期に突入した娘、クラスをまとめる立場の先生、悩む子供の力になりたいと願う先生……読み進めるうちに色んな立場に立っている自分を感じました。

読後、同じく読了した娘といろいろ話しました。絆が深まった気がします。信頼する気持ちが強くなりました。

女子特有の人間関係、生々しいです。ファンタジー要素はありますが、話の芯は、極めて現実的な話だと思います。主人公たちがやっていることも、どこまでも現実的。だからいろんな人の心に刺さる、読ませる話になったのでは。

たくさんの人に読んでほしいですね。特に思春期女子とその親に。

この本が苦しんでいる子の勇気を出すきっかけになり、闘うことをやめるきっかけになってくれたらと、願ってやみません。

一部、批判的なレビューがありますが、「筋が読めた」的な話が多いですね。私も前半のうちに筋は読めましたが、それを差し引いても、こういう人がいてくれたら、こんな声をかけてもらえたらと、思わずにいられませんでした。

斜に構えたい人には向かないのかもしれません。素直な気持ちや子供っぽさが残ってる人、人を信じたいという、甘ちゃんなところがあると自覚してる人は、きっと素晴らしい読書体験ができるでしょう。

逆に、人の気持ちに興味のない人、勝ち負けで物事の価値をはかる人、問題は難解であることが重要と思うタイプの人は、時間の無駄と感じるかもしれません。

合わないと感じたら、途中でやめていいと思います。万人に合うものでもないと思うので。いくらかある批判レビューは、きっと、物語の力で最後まで読まされてしまったことが悔しくて、書かずにいられなかった負け惜しみなのかな、と思いました。

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