アウトレイジ [Blu-ray] の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルアウトレイジ [Blu-ray]
発売日2010-12-03
監督北野武
出演ビートたけし
販売元バンダイビジュアル
JANコード4934569352705
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

いやはや痛快でした。
「ソナチネ」の村川や「BROTHER」の山本のような、野郎達が思わず憧れてしまうようなヒロイックでアウトローな登場人物はそこにはいません。ヤクザ映画の典型的なカタルシスもまるでありません。

パッケージ裏にも書かれているように、カッコ悪い男達がカッコ良く生きようとして、結果カッコ悪く死んでいく。
しかも死に様が「無残」というか「滑稽」としか言いようが無いほどで、一瞬の激痛の直後に「あーあはは」と脱力した笑いがこみ上げます。
かろうじて生き残った者も姑息さ故に生き残っただけなので、これまた全然カッコ良くない。

徹底して蛆虫を蛆虫として描くと、ここまで観る側に快感を与えるとは!
北野監督の潔さ、そして無駄を削り徹頭徹尾一貫した作品のトーンに圧倒されました。
しかも蛆虫が一匹一匹、蛆虫なりに魅力的な面々なので始末が悪い。笑
「ヤだよ、こいつら。でも面白い!」みたいなね。笑

しかし、★を一つマイナスした理由があります。

どこかでこの快感は味わった気がする。。。そう、「レザボアドッグス」です。
もちろん北野監督が「レザボアドッグスをオイラも撮ってみよう」と考えたはずはありませんし、両作品のプロットも全然違いますが、図らずも同じ「食感」なのです。
「裏切り」と「殺し」の連鎖。スピーディーな展開。乾いた演出。スタイリッシュな映像。挙句の果てはハーベイ・カイテルとビートたけしがダブって見えてきたり。

したがって、どうしても「この感じってレザボアっぽい」と想起させる分、「斬新」っていう感想を持てなかった。。。というのがボク的にはマイナス要素でした。

監督なら撮影段階で「これじゃアレと同じになっちゃうな」と察したはず。だからこそ監督は「もうちょっと進化させてやってみっか」と思って「PART2」を企画したのかも??。。。そんな気もします。
もうこうなったら「PART2」は「レザボア」を遥かに超える怒涛の映画を作ってほしい!そう願うのみ!
★が5個では足らないほどの作品を期待していますよ!

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

アウトレイジ [Blu-ray]

アマゾンで購入する
バンダイビジュアルから発売されたビートたけしが出演の北野武のアウトレイジ [Blu-ray](JAN:4934569352705)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.