メディアの罠―権力に加担する新聞・テレビの深層 (vita) の感想

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タイトルメディアの罠―権力に加担する新聞・テレビの深層 (vita)
発売日販売日未定
製作者青木 理
販売元産学社
JANコード9784782570005
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア » メディアと社会

購入者の感想

3.11以後のメディア(主に新聞ですが)の対応から、日本のジャーナリズムの問題点を掘り下げています。
記者クラブに疑問を感じている方にはその疑問の確証となる本だと思います。

メディアの罠 青木理x神保哲生x高田昌幸 産学社 2012

青木さん(1966-、共同通信、2006よりフリー)、神保さん(1961−、AP等の記者を経て1999からフリー、インターネット放送局ビデオニュースドットコム設立)、高田さん(1960−北海道新聞、北海道警察の裏金問題を記事に。2011よりフリー)の鼎談を中心に既存メディアの光と影、特に影および暗部を掘り出しているように思う。そしてそれは3.11大震災以降に国民の多くが実感として既存メディア(新聞、テレビ、雑誌等)に感じたなんともいえない違和感と胡散臭さでもある。

備忘録的メモ
発表報道が全体の7割程度(政府自治体、企業、経済団体等の記者向け発表)で記者クラブで行われている。そして偏向報道につながる。そしてそれを客観報道化する。
取材力の劣化:当局を一体化したメッセンジャー。記者室に居座るポチ。
1941年以来の一県一紙(新聞)体制、新規参入の障壁が高い(日本新聞協会)
記者クラブ問題の本質は特権的アクセス。そして記者は官僚や検察に洗脳されていく。持ちつ持たれつ。
記者は無意識のうちに情報源の前にひざまずき、相手を正当化する。
記者クラブとフリーランス、飼い犬と野良犬ぐらい違う。
ある事象の自己規制対象、そしてタブー化していく。(タブー化の正体に詳しく書かれていますね)
国際情勢をきちんと扱うメディアが日本ほど貧弱な国はない。
3.11原発震災、メディアが社の独自の基準を定め、この程度の被曝ならやむを得ないという基準を作りその範囲の中で取材するという決断すらなかった(政府の指示に従っただけ)
そしてフリーランスの映像や画像すら使わなかった。
ところが、イラク戦争の時はフリーランスの情報を使う。
メディアの役割は政府や権力者が隠したり隠そうとしている情報に近づきそれを伝えること。
メディアに係わる者たちの覚悟と意識の問題。
共同通信社会部、福島から総員退避命令、日本テレビ震災担当デスク、関西へ逃げた。

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