ダンケルク プレミアム・エディション ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/3枚組/ブックレット付) [Blu-ray] の感想
参照データ
タイトル | ダンケルク プレミアム・エディション ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/3枚組/ブックレット付) [Blu-ray] |
発売日 | 2017-12-20 |
監督 | クリストファー・ノーラン |
出演 | フィオン・ホワイトヘッド |
販売元 | ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント |
JANコード | 4548967353303 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 外国映画 » 戦争 |
購入者の感想
凄惨な戦闘シーンを描くのがポピュラーになっている昨今の戦争映画ですが、そこはクリストファー・ノーラン監督。
見事に芸術へ昇華させていると感じました。
第二次大戦でフランスがドイツに屈する直前、ダンケルクで起こったわずか10日間ほどの史実が描かれています。
ダイナモ作戦と言われた撤退劇で、イギリスは40万ほどの兵士を本国へ帰還させることに成功しますが、数万の兵士を捕虜として奪われますし、カレーで戦っていた兵士達は、この作戦遂行のために半ば見殺しにされました。
ダンケルクで多くの血が流されたわけでは無いので、ノルマンディー上陸作戦のようにドラマチックに描くのが難しい題材だと思いますが、むしろクリストファー・ノーラン監督の持つ芸術性や、ハンス・ジマーの音楽、それらが巧みに組み合わさって、戦争映画でありながらとても静かな空気に包まれた不思議な作品です。
本編では、銃撃されて出血する兵士や、手足が吹き飛ぶような描写は一切ありません。
刻々と迫るドイツ軍の姿も画面の中に一瞬ボケて映る程度で、登場人物たちもドイツ軍を「敵」としか言いません。
とにかく生き抜いて祖国へ帰りたいというだけの若き兵士達にフォーカスが当たっており、彼らの等身大の恐怖や絶望が、戦争の虚しさみたいなものを浮かび上がらせている気がしました。
この大戦を代表する戦闘機であったメッサーシュミットとスピットファイアの空中戦など、どこか美しさすら感じるシーンも素晴らしかったです。
ケネス・ブラナーやトム・ハーディ等、俳優達の抑えた演技も良かったです。
見事に芸術へ昇華させていると感じました。
第二次大戦でフランスがドイツに屈する直前、ダンケルクで起こったわずか10日間ほどの史実が描かれています。
ダイナモ作戦と言われた撤退劇で、イギリスは40万ほどの兵士を本国へ帰還させることに成功しますが、数万の兵士を捕虜として奪われますし、カレーで戦っていた兵士達は、この作戦遂行のために半ば見殺しにされました。
ダンケルクで多くの血が流されたわけでは無いので、ノルマンディー上陸作戦のようにドラマチックに描くのが難しい題材だと思いますが、むしろクリストファー・ノーラン監督の持つ芸術性や、ハンス・ジマーの音楽、それらが巧みに組み合わさって、戦争映画でありながらとても静かな空気に包まれた不思議な作品です。
本編では、銃撃されて出血する兵士や、手足が吹き飛ぶような描写は一切ありません。
刻々と迫るドイツ軍の姿も画面の中に一瞬ボケて映る程度で、登場人物たちもドイツ軍を「敵」としか言いません。
とにかく生き抜いて祖国へ帰りたいというだけの若き兵士達にフォーカスが当たっており、彼らの等身大の恐怖や絶望が、戦争の虚しさみたいなものを浮かび上がらせている気がしました。
この大戦を代表する戦闘機であったメッサーシュミットとスピットファイアの空中戦など、どこか美しさすら感じるシーンも素晴らしかったです。
ケネス・ブラナーやトム・ハーディ等、俳優達の抑えた演技も良かったです。