NANA MIZUKI LIVE ZIPANGU×出雲大社御奉納公演~月花之宴~(DVD) の感想

10年程前から水樹奈々さんのライブに参加しておりますが、ライブをする度に、演出、歌に驚かされます。
歌の上手い歌手、可愛い、カッコイイ歌手は沢山います。しかし、水樹さんの凄い所は

歌の安定感
バンドメンバー、ダンサー、会場メンバー、スタッフをとても大事にされている
歌によって変わる歌い方、表情

これに尽きると思っております。
最初に歌の安定感ですが、最初から最後まで全くブレません。普通だと、CDで聴く歌とライブで聴く歌ではかなり違った印象を受けるのですが、彼女にはそれがありません。むしろCDより上手いです。ライブの後にCDを聴くと物足りなく感じてしまう程です。また、この安定感を100mはあろうステージを走り回ったり、ダンスをしたりして出すのですから脱帽物です。
また、今回の目玉のチェリボタイマン勝負。
その名の如く水樹さんとバンドメンバーの１人が２人だけで曲を披露する、というものですが…。
バンドメンバーも凄いですが、それに合わせて寸分の音程も狂わず歌える水樹さんが凄い。普通は歌えないですよ。会場で聴いた時は震えました。

次に、水樹さん本人が周りの方々を非常に大事にされている事ですね。普通のライブでは、歌手が歌う。歌手がメイン。なのですが、水樹さんの場合、バンドメンバーやダンサーが映像付きで紹介、バンドメンバーが歌う、MCをする。オーディオコメンタリーで坂本さんが答えておりますが、他アーティストではまずない、との事。
しかも無理矢理出されて嫌々…ではなく、皆楽しそうにこれらをされてます。
何故超ベテランのギタリストやドラマーがそこまでしてくれるのか？
これは水樹さんの人柄、歌に対する姿勢、ファンに対する姿勢…全てが素晴らしいから、と思っております。どれか一つでもダメであれば、最初はやるけど次はいいや…となる筈。
勿論、水樹さん１人ではこのライブを作り出せないのですが、この一体感を作り出している元は間違いなく水樹さんでしょう。

長々と書いてしまいましたが、総評として参考になればと思います。
来年のLIVE GATEではどんな驚きがあるのか楽しみです。