シリコンバレー式 最強の育て方 ―人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング― の感想

1on1ミーティングというコーチングの方法について解説した本です。
表紙を見て日常業務で利用できる上司、部下との関わり方のテクニック等も期待したのですが、、、その内容は乏しかったです。（もちろん1on1ミーティングのテクニックを応用できないこともないですが、1on1MTGをすることを前提とした内容が多数を占めてました）
それからシリコンバレー式とタイトルにありますが著者はシリコンバレーと一切関係ない人物です。タイトル詐欺では？と感じました）

１対１で話す、というコミュニケーションの原点に立ち戻らせてくれる本。
私も３社の経営をしていますが、本書を読み、改めて社内のミーティング体制を変えました。
シリコンバレー式、とありますが、腹を割って話すことを本来大切にする日本の会社には合うでしょう。
そして、やはり方法にはノウハウやスキルがあるので、しっかりと身に着けておくことが大事。
経営者は読んでおきたい。

上司と部下の関係構築について、新しい視点を教えてくれた一冊。

既存の面談と本書の1on1ミーティングの違いは何か？
既存の面談やコミュニケーションは、仕事をするうえで必要な情報交換であり、
1on1ミーティングは、部下自身の話をするという違いがある。

自分自身、職場での上司との関係を思い返してみると、確かに情報交換しかしていないことに気が付いた。
思えば、上司の人間性だとかを知る機会もなく、また上司に対して自分のプライベートについて話すこともあまりない。
あったとしても、飲み会の席で少しだけネタとして話すくらいだ。

そういった意味で、1on1ミーティングをすることで、上司との関係性が変わることは間違いないと感じた。
このような密なコミュニケーションをとってくれる上司の存在は、今まで出会ったことが無い。

職場での仕事が楽しいか、楽しくないかを決定づけるのは、自己重要感であると思う。
上司が自分の自己重要を満たしてくれるだけで、やる気が湧いてくるものだ。

自分が人の上に立つ立場になったときに、このメソッドを活かしていきたいと思う。