甘城ブリリアントパーク2 (富士見ファンタジア文庫) の感想

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参照データ

タイトル甘城ブリリアントパーク2 (富士見ファンタジア文庫)
発売日2013-08-20
製作者賀東招二
販売元KADOKAWA/富士見書房
JANコード9784040710778
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

今巻は前巻で無茶をして客を集めた結果の赤字で、従業員に払うほどのお金がない話と、人手不足でバイトを募集する話です。
と書くと、滅茶苦茶シリアスそうですが、ギャグがバンバン入るので、軽いノリです。
この作品は、現実の重いことを、ギャグで包んで、楽しく読みやすくしている作品です。
前巻で成果を出した主人公に複雑な想いを抱く、いすず等が可愛いです。

前巻が、もう破産するしかないほど追い込まれた所を強引に回避した話で、その無茶の後処理というか敗戦処理と、
前向きに行動できるようになるための布石の回です。
夢(想像力)はあるテーマパークですから、今回は生きるために必要な「お金」の話です。
「客がこない」「お金がない」「人手が足りない」はサービス業の重要な問題です。
「人手が足りない」から「バイト募集」を強固に主張する主人公の意見は、働いてないとわかりにくいですが、重要です。
人手が足りないと残業などの無理が出てしまい、健康や士気の問題が出ます。また、人間の体力や集中力の問題で、仕事の効率も落ちます。
そして、前巻でも触れられていましたが、「テーマパーク内にごみが落ちていること」です。
これは、日常的に清掃活動が仕事の中に組み込まれていないことであり、仕事のキャパシティにたいして人が足りないことを意味します。
つまり、サービス業で清掃に問題があるというのは、人手が足りないことであり、もっと人件費を出して、人を雇わないといけないことを示しています。
つまり、今巻の重要要素は「お金」です。給料の遅配とか、本当に倒産寸前というやばさを漂わせています。
色々工夫して、解決はしますが、その解決も代償を払ってのものであり、オール解決とはいえません。
本文中で、主人公の西也が言っているように、お金工面のための解決法は、数年後に活きてくる解決法ですが。
前巻が、解決のために「外道」を行うやり方でしたが、今巻は問題解決のために「未来の可能性」をひとつ犠牲にする方法です。
これも現実的です。「働く」ということは「自分の時間」「別の過ごし方をする可能性」を切り売りして、「お金を得る」行為です。

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