俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトル俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫)
発売日2012-09-07
製作者伏見 つかさ
販売元アスキー・メディアワークス
JANコード9784048868877
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

表題にも書きましたが、これは最終巻を読む前の評価となります。
最終巻を読んだ後だと★マイナス5位の評価になります……。

それはさておき。

物語の語り部たる京介は、読者に最も近い存在です。
しかしながら、10巻までで語られたのは彼と妹と仲間達の物語であって「京介自身の物語」ではありませんでした。
その為、京介を「よくあるエロゲ主人公のテンプレ流用」と揶揄する声も皆無ではなかったと思います。

そんな中、世に出された「京介の物語」であるこの11巻、作者が「1巻の頃から裏設定として考えていた」という
京介の中学時代――熱血漢という名の中二病を発症していた彼の荒ぶる姿に、「ああ、京介ってこういう奴だったんだ」
と色々と納得がいきました。

1巻の頃の無気力の権化のような京介が、一体何故、自分の能力を遥かに超えた問題に果敢に立ち向かっていけたのか、
その理由がようやく腑に落ちた。そして、あれだけ仲の良い麻奈実が何故京介と一線を越えようとしないのかも……。

昨今のラノベ界隈を見回すと、テンプレだったり奇抜だったりと、色々なキャラクターが存在しますが、
正直どれもただの「記号」としてしか扱われておらず、その人物が抱える背景までしっかりと設定し、
キャラクターに本当の意味で「生命」を与えられている作家さんは実に少数であると見受けられます。
そんな中にあって、伏見氏はきっちりとキャラクターを描く事が出来る数少ない一人であることを実感。

……してたんですが、最終巻を読んだらキャラクターがただの記号に貶められていて、あれ11巻で受けた感銘は
気のせいだったのか、などと思ってしまったのですが、本稿は11巻のレビューなのでこれ以上触れないでおきます。

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