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近未来。理想的な緑化都市、風祭市に住む主人公、天王寺瑚太朗は、とある事故のあと記憶が１０年分ほどなくなっている。やはり事故の影響でか、身体能力を「書きかえる」「上書きする」（つまり「リライトする」）異能力をもつ。あるとき、市内にはびこるオカルトな噂の真偽を調べるため、「オカルト研究会」の部長、千里朱音に近づく。これをきっかけに、友達が少なかった瑚太朗に、美少女の友達が大勢できる。美少女幽霊までもが近づいてきて・・・

「いかにも」なご都合主義的、学園ラブストーリーに思えますが、このアニメ、それだけではない。
まずは脚本に名を連ねている田中ロミオ氏がくせもの。人気ライトノベル『人類は衰退しました』で、かわいい妖精さんのお話を書く・・・とみせかけて、生物学や地球史をにおわせたり、妖精さんのセリフに、やたらシニカルな意見をぶっこんだりした人です。
あと、都市の設定やデザインが、『仮面ライダー鎧武』の街に似ていたのが気になったので、視聴しました。

個人的な感想としては、申し訳ないのですが、普段はゲーム・アニメをたしなまない、大人視聴者からすれば、ストーリーもキャラクターも結末も、さほど魅力のあるものではありませんでした。
一期はともかく、二期の舞台は、いきなり月に行ったり地球に戻ったり、時空が巻き戻ったりするので、ややこしい。（ちょっとネタバレしますと、一期はどうやら、まるごと月でのお話だった様子。地球のように見えていたのは一種のテラフォーミングをされていたからで、すでに何度も滅びた人類を、どうにか救うため、試行錯誤して選んだ未来を、実際「プレイ」するのが「terra編（二期の後半）」・・・という構成のようです。（ああ、ややこしい・・・。）

この作品に、興味があるけれど、見たことがない、という方は、まずはレンタルや動画配信などで、試しに視聴してみることをおすすめします。

しかし、自然環境や都市緑化に対する意見を持つ一人として、これをテーマにするアニメは応援したい！　と思うので、一期と二期のあらすじと、アニメそのもののテーマをまとめてみました。

○一期について