魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫) の感想

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参照データ

タイトル魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)
発売日販売日未定
製作者遠藤 浅蜊
販売元宝島社
JANコード9784800262172
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

バトルロイヤル、デスゲーム、フーダニット、クローズドサークル、パニックホラー。
巻が進むにつれて様々な新しい顔を見せ、読者を楽しませてくれるマジカルサスペンス「魔法少女育成計画」、その11巻目。
JOKERS、ACESに続く三部作の完結編にあたります。

これはすごい……いや、本当にすごいお話でした。

まず登場魔法少女からして前作までとは異なります。
扉絵をめくった先の魔法少女紹介において、今回初登場となる魔法少女はなんと二人(表紙を飾ったあのお方を除けば一人!)。
それはつまり、ほとんどの魔法少女がすでに過去作に登場した魔法少女であり、
登場人物の大多数が散っていく過酷なまほいく世界を、生き残ってきた魔法少女たちとなります。
気をつけてください、今までとは、死の重みが違います……。

今回のお話を一言で表すなら「戦争」。
内容が内容だけに、戦いのスケールが今までのお話とは一線を画しています。
なにせ「魔法の国」全てが懸かった戦いですから。

登場する魔法少女の数、質も段違い。
ラスボスの圧倒的な可愛さ(!)、そして底知れない怖さも、これまでに無いもので衝撃的でした。
個々人の戦いにおいても、魔法少女のエース達のぶつかり合いとなり、恐ろしくハイレベル。
しかし息詰まる戦闘の中にも、魔法少女の性質上どこかシュールな笑いを誘う場面もあり、読者を惹きつける戦闘描写は見事。

様々な陣営の魔法少女たちが入り乱れ、衝突し、散っていく……。
なにもかもがぐちゃぐちゃになるのを止めるためにぐちゃぐちゃになって突き進む終盤の展開は圧巻で、それでいて破綻させずに物語をまとめあげた作者には脱帽です。
本当に、一年以上待った甲斐がありました……。

最後に
第一巻から続いてきた物語は、今後いよいよ終章に入ると思うのですが、
QUEENSでここまでハードルが上がってしまって、次巻以降はどうなってしまうのか……。
いや、これはいらぬ心配……作者を信じましょう。信じて待ちましょう。

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