最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 (7) ブルーレイ付き限定版 (ドラゴンコミックスエイジ) の感想

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参照データ

タイトル最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 (7) ブルーレイ付き限定版 (ドラゴンコミックスエイジ)
発売日販売日未定
製作者松沢 まり
販売元KADOKAWA/富士見書房
JANコード9784040700182
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

松沢まり「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」7巻。

ずっと置き去りにされた事に対して、自分よりも男を選んだ事に対して母親に燻った感情を抱えていた美月
なまじ自分のために頑張ってくれる節があるために中々言いたくても言えなかった美月の「本音」
それをまさかの日和が代弁して母親の香子さんに訴えてくれる―という非常に読んでてグッと来る内容に仕上がっている
元々日和は自分の願望ありきで出現したキャラクターだっただけに自分本位ではなく、
「美月のために」香子さんに彼女の本音を伝えてくれたその心意気に個人的には泣けてしまった
今やすっかり自分を支えてくれた夕哉に愛情に近い念をも抱いている美月に思う節がある様子も見受けられたり
単純でわがままだった初期から比べて少しずつ美月の気持ちに寄り添ってくれる女の子に成長しているのが嬉しい
この辺のドラマ作りに関しては思わず引き込まれるような魅力があり相当感情移入して読める作劇になっている。

素朴で、清廉としていて、情緒感があって・・・作者の本領発揮と言わんばかりの切なくも温かい展開に
後半は読んでいて思わず涙を流してしまった
前述の日和の優しさから、
本当は何もかも理解しているのに大人になりきれない、だからこそ人間らしい美月の様子に
不器用だけど内心は誰よりも美月を想っている香子さんの描写、
そして要所要所でそんな美月の寂しさを受け止めてくれる夕哉の兄貴としての度量の大きさ―
松沢まりが前々から描いてきた読んでてほっこりじんわりするハートフル展開が存分に発揮された巻であり
それでいて最低限サービスカットも挿入と「らしさ」を失ってない構成を含めて個人的には珠玉の7巻目だったと感じた
その上で6巻から繰り広げられている美月と夕哉のラブコメ描写にもニヤニヤ出来たりと大満足の内容
更に色々な複線も消化されていくような前触れもあったりと盛りだくさん
ここからの展開にも大いに期待したくなるし、期待したくなる話運びだったと思う。

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