高倉健 七つの顔を隠し続けた男 の感想

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参照データ

タイトル高倉健 七つの顔を隠し続けた男
発売日販売日未定
製作者森 功
販売元講談社
JANコード9784062205511
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

本書を読んで、高倉健が、福岡県の江戸時代からの豪商の家の出で、故郷や先祖、肉親、親せきを大事にし、愛情を持って接してきたこと、江利チエミを愛し、とても大切にしてきたこと、仕事や人付き合いで、分け隔てなく律儀で筋を通す、繊細で古風で、愛すべき九州男であることがよく分かった。

それだけに、養女の件は謎だらけで、平気で高倉の親族に不義理なことを行い、高倉の愛した住居や車、クルーザー、江利との水子の墓までも、いっさいを短期間に処分してしまった振る舞いは、驚愕である。なにやら、たかじん妻の「殉愛」騒動を思い出す。結局、養女の人となりやこれまでの履歴等が取材不足のような印象(たかじん関係の「殉愛の真実」という強烈解明本に比べ)。一番肝心なところが未解明のまま、見切り発車したような印象の本で、何とも残念だ。

それにしても、本書の題名「七つの顔を隠し続けた男」とか、第七章のタイトル「心に闇を抱えた男」って、ちょっと大げさに書き過ぎではないのか?どう勘定したら「七つの顔」になるんだよ?本書ではせいぜい「三つか四つの顔」でしょう。それに高倉健は養女の件以外はそれほど「隠し続け」てはいないよ。「心に闇を抱え」ているのは高倉ではなく、養女や江利チエミの異父姉の方だろうが。晩年の数少ない女性問題を「闇」だなんて大げさすぎるぞ。著者の森氏が、高校の先輩の高倉を尊敬していること、養女の件で高倉の親族に深く同情していることは本書からよくわかるのだが、ちょっとこの辺の記述、売らんかなで、とても残念だ。反省してほしいな。

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