親愛なるA嬢へのミステリー(1) (ITANコミックス) の感想
参照データ
タイトル | 親愛なるA嬢へのミステリー(1) (ITANコミックス) |
発売日 | 2017-03-13 |
製作者 | モリエサトシ |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
モリエ先生が「ITAN」に発表した作品です。ミステリーです。
仄暗く、少しだけエロティックで、そして強い。モリエ作品に共通した空気は、ミステリーという舞台を得てさらに濃厚になっているようです。
本作のキーワードにもなっている、
「もしかして すべての事件はその探偵のせいで起こっているのかもしれないよ」
というのは某少年名探偵を揶揄している時によく聞くようなセリフですが、本作ではもちろん全く異なる工夫でこのテーマを成立させています。これはその探偵の持つ類まれな性質がそうさせるのですが、完全にネタバレになってしまうので是非お読みください。
ミステリーとしてみると、回答を見た後もう一度繰り返して読みたくなる、という条件は完全に満たしています。ページ数の関係もあるでしょうか、あっという間に答え合わせになってしまうのが、人によってはひょっとしたら物足りなさを感じるかもしれません。ただそれが本作の評価を下げることにはなりません。本作の芯は、ミステリーを題材とし、探偵としての啓千の魅力を描くことにより、主人公である綾乃の心情を語ることにあるのです。
モリエ作品としても性的描写が多めなので、若干のご注意を。
仄暗く、少しだけエロティックで、そして強い。モリエ作品に共通した空気は、ミステリーという舞台を得てさらに濃厚になっているようです。
本作のキーワードにもなっている、
「もしかして すべての事件はその探偵のせいで起こっているのかもしれないよ」
というのは某少年名探偵を揶揄している時によく聞くようなセリフですが、本作ではもちろん全く異なる工夫でこのテーマを成立させています。これはその探偵の持つ類まれな性質がそうさせるのですが、完全にネタバレになってしまうので是非お読みください。
ミステリーとしてみると、回答を見た後もう一度繰り返して読みたくなる、という条件は完全に満たしています。ページ数の関係もあるでしょうか、あっという間に答え合わせになってしまうのが、人によってはひょっとしたら物足りなさを感じるかもしれません。ただそれが本作の評価を下げることにはなりません。本作の芯は、ミステリーを題材とし、探偵としての啓千の魅力を描くことにより、主人公である綾乃の心情を語ることにあるのです。
モリエ作品としても性的描写が多めなので、若干のご注意を。